2005年12月10日 (土)

バスター・キートン

「笑わない喜劇王」バスター・キートン。子役時代から石のような顔がトレードマークだった。

彼はどんな危険な撮影もスタントを使わずに演じた。そのため列車から転落して首の骨を骨折していたにもかかわらず、そのまま撮影を続け、気づいたときには完治していたという。

共にライバルとして同じ時代を築いたチャップリンとは「ライム・ライト」で共演をしている。老いた喜劇役者たちが時代が移り変わる直前に最後の輝きを見せた一瞬は、とても静かに淡々としていたにもかかわらず圧倒的な迫力があった。

もしも自信をなくして気持ちが揺らいでしまいそうなとき、なぜかキートンの無表情さは僕らを安心させてくれるだろう。

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2005年11月23日 (水)

チャップリン「独裁者」

ダブダブのズボン、でかい靴、山高帽にステッキ、現代の喜劇や映画の土台を築いたチャールズ・チャップリン。今回は「独裁者(:原題は”The Great Dictator”)」を紹介したい。彼はこの映画の中で、ユダヤ人の床屋と独裁者ヒンケル(ヒットラーがモデル)の二役を演じる。まったく違う世界の二人だが背格好や顔が瓜二つ。最後は独裁者と間違えられた床屋が軍隊の前で演説を行うことになる。独裁者を批判した伝説の「世紀の6分間」 は始まる・・・

I'm sorry,but I don't want to be an emperor. That's not my business. I don't want to rule or conquer anyone. I should like to help everyone-if possible-Jew,Gentile-black men-white.

すまないが、私は皇帝になんかなりたくない。関わりたくもない。私は誰も支配したくないし、征服したくない。私はみんなを救いたい。ユダヤ人も異教徒も、黒人も白人も。

・・・こんな感じで始まる。映画を観たのはずっと前なので文が正確かどうかはわからない。彼の絶対平和の考えはスクリーンを通して世界中に伝わった。

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2005年11月 5日 (土)

【映画】ライフ・イズ・ビューティフル

アカデミー主演男優賞、外国語映画賞、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したイタリア映画。監督・脚本・主演は、ロベルト・べニーニ(アカデミー賞受賞のとき椅子に飛び乗ったりして大騒ぎしていたシーンは鮮明だ)。

陽気なユダヤ系イタリア人の青年が恋をして家庭を持つ。子供も生まれ幸せな毎日だ。しかし時代は、ナチスによるユダヤ人狩りが始まっていた。ユダヤ人である彼とユダヤ人ではない妻、そして子供は強制収容所で暮らすことになる。希望のない現実の中で子供を絶望させないように、死に物狂いで「うそ」をつく父親の姿には心を打たれる。

小さな花や水溜りに写る空に感動できた人たちだけが強制収容所から生き延びたという話は有名である。

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2005年10月30日 (日)

【映画】メリーに首ったけ

【原題】「There's Something about Mary」のラブコメディ。出演はキャメロン・ディアス、ベン・スティラーほか

ストーリーは、だいたいお察しのとおりだ。随所に下ネタが織り込まれ北米の若者にも受けていた。ときどき登場する「おじゃまんが山田くん」に出てくる3匹のゴキブリみたいな人たちがギターで展開を歌うところとかおもしろい。

監督はファレリー兄弟。彼らの脚本は差別を笑いにするブラック・ユーモアで知られる(人によっては下品に感じるかも)。喜劇というものは、その辺が原点なのだろうか。でもこの作品は、そんな深いことは考えずに笑っていただきたい。

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2005年10月29日 (土)

【映画】学校シリーズ

学校

下町の夜間中学校が舞台。【キャスト】西田敏行/竹下景子/萩原聖人/中江有里/裕木奈江/渥美清/田中邦衛

学校2

高等養護学校が舞台。【キャスト】西田敏行/吉岡秀隆/中村富十郎/いしだあゆみ/永瀬正敏

学校3

職業訓練校が舞台。【キャスト】大竹しのぶ/黒田勇樹/田中邦衛/小林稔侍

個人的には、三作目が好きだ。女手一つで息子を育てる母親(:大竹しのぶ)が、不況で職を失い再就職のために職業訓練を受ける姿が美しい。そして母もまた女であったのだ。

人が何かを学ぼうとするときに、遅すぎるということは決してない。そして学ばなかった理由を自分のいる環境のせいにしてはいけないと思う。学校もブランド志向になってきている現在、もう一度、学問を教えるのは人間なのだということを思い出したい。「人間至るところに青山あり」

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2005年10月21日 (金)

【映画】スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー

「Stand by me」コレクターズ・エディション版 ※画像クリックでアマゾン書店へ
コレクターズ・エディション版は、
監督によるナレーション
大人になった子役達のインタビューつき

大人になった主人公が回想する物語は多い。有名どころでは「タイタニック」なんかもそうだよね。そこには、死ぬほど苦しんだことさえ甘美な思い出となる・・・と思う。少年時代最後の冒険。僕らは隣町に行くときでさえ一大決心をしたはずだ。

原作は、モダンホラー小説家 スティーブン・キング。出演は、今ではすっかり有名になってしまったキーファー・サザーランドが町で恐れられている番長役で、また多くの映画ファンから惜しまれながら亡くなったリバー・フェニックスなど。僕は、この映画の舞台である町が好きだ。とくにアメリカの田舎にある雑貨屋なんか魅力的だ。あと番犬のいるスクラップ置き場なんかもいいよね。

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2005年10月19日 (水)

【小説】【映画】敦煌

敦煌

(←)井上靖の原作。

舞台は中国、北宋の時代。科挙(国家試験みたいなもの)浪人の主人公。最果ての地にある新興国「西夏」と時代の動きに巻き込まれてゆく。壮大なドラマを静かに訥々と語っている。

激動の時代から学問や芸術といった文化を死に物狂いで守った人がいるからこそ、次の世代は、過去を知ることができるのであり、そうして現在を動かし未来をつくってゆく。

敦煌

こちらは、映画。出演は西田敏行、佐藤浩市などで監督は佐藤純彌(→)

愛嬌と味のある演技でおなじみの西田敏行。しかし、この映画の中では厳格な将軍役を貫いている。個人的には、彼の出演作では最高だと思う。

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2005年10月 8日 (土)

【邦画】【洋画】Shall We Dance?

いまさらながら「Shall We ダンス?」を紹介したい。なぜなら僕がトロントにいたときに普通の映画館で一般公開されていた日本映画だからだ。映画祭とかで紹介された日本映画ならばたくさんあるけど、その当時に一般公開されていたのは、他に北野武監督の「HANABI」くらいだった。

右下もご存知ハリウッドでリメイク(主演:リチャード・ギアで)されたもの。日本版で役所広司が演じたサラリーマン役が、アメリカ版では、弁護士となっている。ありふれた平凡な代名詞として、そうなったのかな。だってアメリカの弁護士の数は犯罪者をうわまわるなんてジョークもあるからなあ。

さて、役所広司氏は独特の雰囲気をもつ役者で有名でもあるね。彼の作品で一番好きなのは、たしかNHKのドラマで樋口可南子さんと共演した「冬の魔術師」っていうのがあったはずだ。ちょっと芸術的な雰囲気でささやかな狂気ってかんじがした。

じゃあ、踊ろうかい?

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映画とは関係ないけど、ダンスつながりで名言をひとつ・・・

"To be fond of dancing was a certain step towards falling in love. "

by Jane Austen

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2005年10月 2日 (日)

【映画】【洋書】いまを生きる

厳格な全寮制の名門校。生徒たちは個性をなくし、社会のエリートとなるべく勉強や規律を詰め込まれている。そこに一人の救世主がやって来た。静かなるその教師は、”生きる”とは何かを生徒たちに投げかける。「死せる詩人の会」とは、なんだったのか?

個人的には、この作品のロビン・ウィリアムスが一番いいと思う。人を泣かせる笑顔をはじめて見た気がする。

右は、映画の原題でもある洋書。

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2005年10月 1日 (土)

【映画】レナードの朝

精神病院の半昏睡患者を好演するロバート・デニーロ。地味だけど粘り強い医者を演じるロビン・ウィリアムス。どんな状況でもあきらめないこと。(ちょっと照れるけど)「愛」の重要性。多くのことを教えてくれる作品だ。ウィリアムス演じる医者が暗い部屋で、レンジでチンしたTVディナーを食べながら黙々と勉強する様や意識を取り戻したデニ-ロ演じる患者が扇風機の風を感じるシーンが好きだ。挿入歌であるゾンビーズの「二人のシーズン」もなかなかいい。

ちなみに、この「レナードの朝(邦題)」の原題は「AWAKENING」という。昔、僕はある関係者に日本語に訳したときのタイトルの著作権は翻訳者にもらえないかと尋ねたことがあったが、ダメとのことだった。(ま、当然かな)

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2005年9月30日 (金)

【映画】グッド・ウィル・ハンティング

何をきっかけに、自分の閉じこもっている殻を破るか?

やっぱり、身近な人間の存在は大きいよね。

逆に周りの人間は、心を閉ざす人間の才能を見出せるか?

あきらめないで、気長に付き合っていかなければ。

マット・デイモンは、クールで澄ましているようだけどなかなかの野心家だ。ロッキーを書き上げた頃のシルベスタ・スタローン並みだとにらんでいる。

時々見せる映画の中の悪友のセリフは、ちょっと熱くなる。注目していただきたい。

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2005年9月25日 (日)

【ドキュメンタリー】シルクロード

「絹の道」。

広大な大陸を横断して、ローマと長安を結ぶ。

東と西の文化が行き交い。渇いた街々を潤してきたのだろうか。

この日本にある正倉院から遡れば、

かのアレクサンドロス大王にもつながる道。

いつの日か、僕も歩いてみたいな。

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2005年9月22日 (木)

【映画】銀河鉄道の夜

宮沢賢治の作品をアニメーション映画化。(製作された1985年、僕は小学生だった。)小説の登場人物をどのように表現するかで考え抜かれた結果、キャラクターに猫を使った。

それまで宮沢賢治の本は暗くて恐くて読まなかったけど、この映画を見て彼の本を読むようになった。(たしか読書感想文も書いたと思う。)「死」とは何かを考えさせられる。

「好きな本」でも紹介しているので、興味があればそちらも見てください。

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