大槻ケンヂのラジオ
本格的にラジオを聴き始めたのは、中学生になってからだった。「オールナイトニッポン」に代表される深夜ラジオは、少年少女たちの青春時代をふりかえるときに外すことができない。個人的には、ラジオドラマ(朗読劇)も思い出深い。
さて、受験勉強そっちのけで聴いていたのが、「大槻ケンヂのセニョール・セニョリータ」。
筋肉少女帯のボーカル大槻ケンヂさんには、独特の世界観があって、その発言がいちいち笑えるのだった。有名なところでは、金的・目つぶし、凶器攻撃などなんでもありのプロレスがあると知ったのもこのラジオ。もちろん、それは全日を辞めた大仁田厚が旗揚げしたFMWだったが。
それから、一番ツボにはまったのは、大槻氏がインドを訪れたときの話。あまり治安のよくない地域では、旅行者に現地の人がわざとぶつかってきて、持っていたガラスを落として割って弁償を迫ることがあり、それを恐れた大槻氏は、なるべく人を近づけないように反復横跳びで歩いていた!というもの。
深夜の部屋でラジカセから聞こえてくるラジオには、文化の香りがあった・・・。