2021年4月 4日 (日)
2020年4月19日 (日)
吉川三国志の諸葛亮孔明
吉川英治「三国志」に登場する諸葛亮孔明はおもしろい。
原作は三国志演義をベースにしているため、赤壁で南東の風を吹かせたり、その後の曹操の退却行動をすべてお見通しだったりと、諸葛亮の活躍が神がかり的に描かれているんだけれど、ときどき見せる人間臭いところがいいのである。
一番笑えたのが、病の劉表から荊州を奪えと進言するのだが、なかなか劉備が決断できず、そんな劉備に諸葛亮が舌打ちするところだ!けっこう粗忽で乱暴な一面が、なんとも味がある。
それから、彼は戦場で、例の四輪車に乗って移動するのであるが、それを見つけた敵から「若造のくせに、そんな立派な車に乗りやがって」と追われるところも好きだ。おそらく、当時の四輪車は、年老いた大人物や偉い学者なんかが乗るものだったのだろう。
2019年2月11日 (月)
2015年2月 2日 (月)
天地を喰らう
このすごいタイトル「天地を喰らう」は、号泣する画を描かせたら並ぶものなし?と言われる本宮ひろ志さんが、三国志の世界に挑んだ名作だ。
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2014年5月17日 (土)
北方三国志6巻
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2014年5月 6日 (火)
反三国志
ある日、新聞広告に載っていた書籍を見て衝撃を受けた。
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2013年3月 5日 (火)
人形劇三国志
「ひょっこりひょうたん島」やドリフターズの「飛べ!孫悟空」など、人形劇の番組に名作は多かったが、もっとも印象深いのは、「人形劇三国志」だ。
今考えても、あの壮大なスケールの物語を人形劇で表現できたことは、すごいことだと思う。なんといっても、川本喜八郎さんの作る人物のイメージに近く、かつ、個性的な人形は、一級の芸術作品と言って過言ではない。
また、多くの俳優や芸人が声優として参加していて、一番印象に残っているのは、せんだみつおさんの張飛だろう。また、後から知った事実として、蜀の軍師・諸葛亮役の森本レオさんが、最強の武将・呂布も担当していたのには驚かされた。
その音楽もかなり印象的で、砂の中からタイトルが浮かび上がるオープニングと小池玉緒さんの歌うエンディング「三国志の歌」(騎馬兵たちが荒野を駆けるシルエットは幻想的だ!)などは、YMOの細野晴臣さんが手がけている。
僕らは、人形たちからも多くを学んだ。
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2012年3月26日 (月)
呂布奉先
中国三国時代、最強の武将でありながら、主君の暗殺や裏切りを繰り返して悪名をとどろかせた呂布(りょふ)。しかし、これは歴史をかなり脚色した「三国志演義」が有名になったためで、実際の歴史書では、また違った人物像で伝えられていた。
その辺から書き上げられたのが、北方謙三さんの「三国志」で、呂布はまっすぐな愛妻家の軍人として描かれている。この物語の中で、彼が生存していたのは初期の前半部分だけなのだが、その死後も様々な英雄たちの回想で思い出されていて、その勇士は赤兎馬と共に全編を通して登場する。北方さんへのインタビューで、部下であった武将・張遼の活躍から、呂布という人間が悪い人間ではなかったのではないかというところが良かった。
ちなみに、大きくて強い愛妻家で思い出したのが、シートン動物記の「オオカミ王ロボ」である。ロボは、体が大きく、知恵もまわり、人間たちから「悪魔」と恐れられていたが、率いている群れは最強で、仲間の面倒見もよかった。ロボの最後は、罠にかかった妻に殉じて、自分も餓死してしまったのである。
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