水泳バッグ
子供時代の夏。それは夢と希望に満ちた季節。
とくに、プールの日は、朝からワクワクだった。
あの肌をジリジリ焼くような日差しとムッと全体を包む熱風。手を入れたときはぬるかった水なのに、飛び込むと案外冷たい水中など思い出はたくさんある。
それから、プールに持っていくバッグだ。
プールバッグが一般的な呼び名だろうが、僕らは、水泳袋(すいえいぶくろ)と言っていた気がする。学校のプール用は、船乗りが担ぐようなズタ袋巾着型(色は紺色、女子は赤か)。近所のプールに行くときは、透明のビニール製トートバッグ(アニメキャラクターなんかがプリントされた)だった。
あのバッグの中には、水着とバスタオルとおやつを買う小銭が入っていた。
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