サントリー ローヤル(料理天国のCM)
80年代、土曜の夕方に放送されていた「料理天国」。自分の母親が好きだったためか、だいたい、我が家では、そのチャンネルを観ていた。ちょっとケバい芳村真理と大きな体格の龍虎をよく覚えている。
そして、その時間に流れるのが、番組のスポンサーだったサントリーのCMで、センスあふれる映像と時代をつかむキャッチコピーで有名だった。(もちろん、作家・開高健も忘れてはなるまい)
その名作コマーシャルの中でも、とくに強く印象を残したのが、「ローヤル」のサーカス団だったろう。淡いブルーを基調にした映像の中、荒野を歩く異形のサーカス団は、とても不気味なのであるが、背景に流れるBGMは、ちょっとコミカルで面白い。ジャグリングする道化師たちのバック転や怪力男の火吹きはダイナミックでカッコイイ。
それから、CM中ずっと、詩人アルチュール・ランボーを称える詩が読まれるのであるが、最後の「あんな男、ちょっといない」は、コピーの最高傑作である。
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