筋肉少女帯『サーカス団パノラマ島へ帰る』
僕が中学生だった頃にバンドブームがあった。メジャーだったジュン・スカイ・ウォーカーズやユニコーンなどの影に隠れて、(僕らの学校の)一部の男子に密かに人気が高かったのが大槻ケンヂ率いる”筋肉少女帯”だった。
個人的に強く印象に残っているアルバムは、「サーカス団パノラマ島へ帰る」。とくに、そのアルバムタイトルは、江戸川乱歩のちょっぴり暗い世界にはまったことのある生徒の心をグッととらえたのだ。
インパクトのあった「元祖高木ブー伝説」、「労働者M」や「詩人オウムの世界」などのシリアスな中堅どころ、それから、合間に挟まれた少しさびしいインストルメンタルなど充実した内容だった。
なぜか、月日が経って、久しぶりに聴いたときに、当時は、あまり聞かなかった曲「また会えたらいいね」が良かった。サビの黒猫が鳴くところもクールだったが、メタル風(?)なテーマの始まりから「僕と君とは遠い異国で会った」に入る部分の悲しいギターの弦の音にしびれる。
・・・ちなみに、大槻ケンヂのラジオもマニアックで面白かった。
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