自分が中学時代に、筋肉少女帯のアルバム『月とテブクロ』を購入したのは、ジャケットにある三日月の上でヴァイオリンを奏でる黒猫の画に惹かれたからだ。

収録曲では、”日本をインドにしてしまえ!”でおなじみ、筋少の最も有名な曲とも言える「日本印度化計画」が目立っているが、他にもノストラジーを感じさせるような良作の短編がそろっている。
たとえば、遠足三部作(?)のはじまりの古い蓄音機から流れるようなレトロな音楽感も素敵だ。
個人的には、「星の夜のボート」が好きだった。全体的に幻想的で、切なく寂しい感じがクセになる。CDのタイトルでもある「月とテブクロ」も、ネコの悲しみが上手に表現されている。
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