ロケットえんぴつ
僕らの小学校では、鉛筆の使用(HB以上の濃さ)が推奨されていて、シャープペンシルこと「シャーペン」は基本的には禁止されていた。そこで、ブームになったのが「ロケット鉛筆」だった。
一見、ボールペンにも見える透明プラスチック製の筒の中には、鉛筆の芯が付いたプラスチック替え芯が何個もつながっていて、ペンから出ている先頭の替え芯で字を書く。その芯がすり減って短くなったら、外して、ペンの後ろの穴から替え芯の列の最後尾に回すのだ。そうすると、今度は二番目にあった芯が先頭に押し出されて、また新しい芯で書けるという仕組みで、それをくりかえせば、すべての芯を使うまで字が書けるのである。
その形状は、なんとなく「吹き矢」にも似ていた。それから、自分が使っていたロケット鉛筆の替え芯は藤色だったが、友達の持っていた他の色の芯と何個か交換して、それらを交互につなげてカラフルにした思い出がある。
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