松本零士『キャプテン・ハーロック』
非常に個人的な話ではあるが、僕とハーロックとの出会いは、自分が幼稚園に通っていた頃だった。夏のプールのある日に、水着やタオルを入れるビニール製のバッグにハーロックが描かれていたのだ。
”宇宙海賊”と呼ばれているように、ダーク・ヒーローのイメージは、ハーロックによるところが多いだろう。それは、顔の傷であり、眼帯であり、マントであり、それから、ドクロの旗なんかである。
一見、ちょっと怖くて、近寄りがたい雰囲気の男ではあるが、友情や仲間を大切にすることでも知られている。彼らが絶対の信頼を持って乗る宇宙船アルカディア号は、亡くなった彼の親友が作ったもので、とても大事にしていることでも分かる。
また、物語の垣根を越えて、「銀河鉄道999」にハーロックとアルカディア号が登場したときは、感動でひっくり返りそうになったはずだ。
それから、もうひとつ。
自分の生き方にこだわりを持っている彼には名言も多いのであるが、自分がもっとも影響を受けた言葉は以下である。
”男にはな、何をやってもダメなときがある。そんなときは、黙ってただ寝ていればいい”
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