反三国志
ある日、新聞広告に載っていた書籍を見て衝撃を受けた。
それは、禁断の書(?)ともされてきた「反三国志」の日本語版で、”孔明の計略により、司馬懿爆殺される!”など驚くべき解説に多くの三国志ファンが興味を惹きつけられたはずだ。
「反三国志(演義)」は、中国人の作者・周大荒が古本屋で見つけた「三国旧志」を基に書かれたとされている。内容は、史実では勝利できなかった蜀が魏と呉を制圧して天下を統一する物語で、これでもかというくらいの蜀びいきな内容になっている。
そもそも、三国志演義以来、勝利者である曹操が’最大の悪役’として描かれたように、多くの人が劉備や諸葛亮に同情的な感情を持っていた。”もしも、あのとき”や”こうなったら”といった理想を表現した世界と言えるかもしれない。
敗者や弱者に味方する「判官贔屓(ほうがんびいき)」は、人間の優しさなのだろうか?
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