ティアーズ・フォー・フィアーズ「シャウト」
その曲を初めて聞いたのは、自分が小学生だった80年代の半ばで、テレビドラマ(たぶん、木曜ドラマストリート)だったと記憶している。ぼんやりと青みがかった映像に、不思議な感じのメロディーがしっくりしていた。
それが、ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears for Fears)の唄う「シャウト(Shout)」だった。全体的にけだるくて、無機質な感じなのに、底の部分がまっすぐで熱い曲なのだ。
その少し奇妙なバンド名の由来が、心理学者アーサー・ヤノフ「原初からの叫び」から引用された言葉であるように、この曲「シャウト」も心の底から吐き出す叫びを表現している。
"Shout, shout, let it all out" 叫んで、叫んで、すべてを吐き出すんだ。
"These are the things I can do without" それだけ、やればいいのさ。
"Come on, I'm talking to you, come on" やってみろよ。君に言ってるんだぜ。
・・・大人になった今でさえ、ときには叫びだしたいこともある。でも、その叫びを飲み込んで、平穏な日常に戻っていく自分がいるのである。
ときには、叫びたいこともあるのだが・・・。
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