北方三国志6巻
多くの群雄が割拠する初期から、
勝ち残った三国がしのぎを削る後期へ。
その流れをつくった物語の中盤にあたる巻。
北方三国志の第6巻は、ちょっと地味ではあるが面白い。
曹操が中原から河北を統一して、
いよいよ時代は、赤壁の戦いへと動き始めるのだ。
そして、ついに諸葛亮が登場する。
個人的に共感できたのは、
諸葛亮が自分の才能を生かせず、
世に出られないことをすねた青年として描かれている点だった。
”自分は、このまま終わるのだろうか?”
なんかは、20代の若者が一度は持つ嘆きだろう。
もうひとつ、個人的に好きだったのは、
関羽が酔っぱらって愚痴をこぼすシーンだ。
騎馬隊を率いる張飛や趙雲に良い馬を回すので、
歩兵部隊の関羽の馬は、かなり劣っているのだった。
養子の関平に介抱されながら、二人で家に帰るところは、なんだか良かった。
(ちなみに、その後、関羽は赤兎馬の子である名馬に乗ることになる)
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