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2013年11月27日 (水)

寺山修司の詩

悲しくなったときは 海を見にゆく

古本屋の帰りも 海を見にゆく

                     「かなしくなったときは」より

学生時代は、寺山修司の詩が好きだった。

文芸活動の基が俳句だったから、言葉の選択も上手なんだと思う。簡潔で短い文の中に、独特の世界観があり、しみじみと心に響いてくるのだ。

文庫本の帯なんかにも使われたりして、とても有名になった、

ふりむくな ふりむくな

後ろには 夢がない

は、「さらばハイセイコー」の中にある名文で、僕も青春時代の座右の銘だった。

これは、数々の伝説を残した競走馬ハイセイコーの引退を偲んだ詩で、様々な人が自分の人生とハイセイコーの思い出を重ねていくのであるが、もうハイセイコーは、競馬場にも、馬小屋にもいない。だから、過去は忘れて前に進もう、あれは単なる競走馬であり、数枚の馬券にすぎなかったのだと思い切ろうとするのであるが・・・・

だが忘れようとしても

眼を閉じると

あの日のレースが見えてくる

耳をふさぐと

あの日の喝采の音が

聞こえてくるのだ

・・・このように詩は終わっている。

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2013年11月25日 (月)

二鶴堂「卑弥呼の詩」(ローカルCM)

福岡県にある二鶴堂の銘菓「卑弥呼の詩(ひみこのうた)」のTVコマーシャルは、80年代前半に九州北部エリアで放送されていたと思う。ちょっと不気味で幻想的なCMは、強く印象に残っている。

映像は、夕日を反射させる水面が揺れていて、弦を弾く不気味な音と共に、卑弥呼と思われる女のシルエットが振り返る・・・そんな感じだった。

ナレーションの文句が、また名言で、よーく覚えているのだ。

・・・その姿を映したのだろうか銅鏡よ。

たった二千字の文字が伝える卑弥呼の伝説。

ひと齧りの甘さが古代へいざなう、卑弥呼の詩・・・

(最後の一文で、現在に戻ってくる感じがホッとする)

ちなみに、同じシリーズの「シルクロードの詩」というお菓子もあって、その空き箱にガンダムシールを集めていた記憶もある。

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2013年11月15日 (金)

北風小僧の寒太郎(みんなのうた)

季節が秋から冬になる頃、曇り空の下で木枯らしに揺れる電線を見ると聞こえてくるメロディー、それは「北風小僧の寒太郎」である。

みんなのうたの中でも、けっこうファンの多い曲だと思う。あの寂しい口笛のメロディーは、日が暮れるのが早くなって、だんだんと肌寒くなる、独特の「あの時期」の雰囲気がピッタリなのだ。

ヒューン、ヒューン、ヒュルルンルンルンルン・・・

冬でござんす、ヒュルルルルルルン・・・

みんなのうた45周年ベスト曲集~北風小僧の寒太郎/山口さんちのツトム君~

なお、紹介しているアルバムに一緒に収録されている「夕日が背中を押してくる」も、秋に行われる学習発表会や文化祭の哀愁があって、「寒太郎」に通じるところがある曲だ。

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2013年11月 9日 (土)

「マルシンハンバーグ」CM

たった30秒間の中にドラマがあった。

昔、土曜日の夕方に流れていたテレビコマーシャル「マルシンハンバーグ」の転校編は、名作だった。

とある田舎の駅で、転校する少年が友達などに見送られている。その生徒は、ちょっぴり寂しそうにキョロキョロと誰かを探している。でも、親しい仲間たちは、現れなかった。列車は走り始める。そのときだ!田んぼの中に立つ木の上に登った仲間たちが大きく手を振っている。少年も、うれしそうに手を振る。

忘れられない時があり、

忘れられない友がいて、

忘れられない味がある・・・。

たった30秒間の中にドラマがあった。

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2013年11月 8日 (金)

「丸大ウィンナー」CM

ときには、元気な歌もいいだろう?

聴いただけで元気になる曲は多くあったけど、昔のテレビコマーシャルで流れていたものの中から思い出すのは、「丸大ウィンナー」ではないだろうか。

あの青空の下に広がる大草原で、たくさんの子供たちが元気に遊ぶシーンは鮮明に覚えている。(とくに、大きな玉を転がす場面!!)

歌の歌詞は、

ラッパー、一発、ぶっ放せ!

ラッパー、一発、ぶっ放せ!

僕らは、おへそに力を込めて、

大きなラッパを吹き鳴らせ!

パパ、ママ、先生、聞こえたか?

・・・だったと思うのだが、

子供のころ、自分には、最初の部分が「フラッパー」だと聞こえていて、ウィンナーの製品名だろうと思っていた時期がある。

僕らも、大草原を駆け抜けようじゃないか!

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2013年11月 5日 (火)

諸星大二郎「ぼくとフリオと校庭で」

中学のころにハマったジャンルは、ダントツで「SF短編」だった。

小説なら、星新一のショートショート。

マンガだったら、藤子・F・不二雄のSF短編集。それから、諸星大二郎「ぼくとフリオと校庭で」が好きだった。

あの暗くて、恐ろしくて、不思議な感じはクセになり、読み終わった後も、ホッとするような、どこか切ないような感覚を与えられるのだ。とてもグロテスクなのだけれど、不快感は少なくて、むしろ爽やかでもある。

収録作品の中で印象的だったのは、「鎮守の森」だろうか。平穏な日常から、突然、救いのない非現実的な世界に引きづり込まれるところは、自分が好きだったパターンだ。

もちろん、タイトルにもなっている「ぼくとフリオと校庭で」にも、夕日に染まった校舎のような寂しさがあっていい。

ところで、長編の方の最高傑作は、「暗黒神話」だろう。

独自の世界観を壮大なスケールで描いて見せた。ちなみに、作品に登場するおどろおどろしい怪獣を初めて見たのは、「世界の怪獣大百科(ケイブンシャ)」であった。

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