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2013年8月30日 (金)

ジャッキー・チェン「スネーキーモンキー・蛇拳」

今なお、第一線で活躍を続ける僕らのジャッキー・チェン。その初期拳法シリーズの中で、「スネーキーモンキー・蛇拳」は最高傑作だと思うのだ。ちなみに、英語版タイトルでは「Snake In The Eagle's Shadow」となっていて、対立する二つの拳法流派である蛇形派と鷹爪派を暗示している。

ストーリーの流れが次々に展開して、コミカルなシーンとシリアスなシーンが交互に交わっていく。

なんといっても、登場人物たちが魅力的で、酔拳などでおなじみの赤鼻の師匠、ひょろひょろのハッタリ師範代、金持ちのバカ息子など、この辺が出てくるとコミカル路線が強調される。また、悪役たちもいい味を出していて、タオパイパイのモデルとも言われる最強のボス、その部下である色男のナイフ使いや西洋人偽神父の刀使いなど多彩だ。

また、この映画の中で流れる音楽も印象的で、近未来的で幻想的なのに、どこかコミカルな「オキシジャン」は異次元にトリップしてしまいそうになる。

→ ジャン・ミッシェル・ジャール「オキシジャン」紹介記事

最も好きなシーンは、ちょっとした町道場の抗争中に、師匠から人前で使うことを禁止されていた蛇拳をジャッキーが使ってしまい、殺し屋にその存在を知られてしまうところである。おそらく、ジャッキーは、劣勢だった道場の師範を助けたい気持ちより、強さを見せつけたい自己顕示欲に負けてしまったと思うのだ。

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