ブルース・リー「ドラゴンへの道」
「この作品のコミカルなブルース・リーが、一番普段の彼に近い」とリンダ夫人が言ったと言われる「ドラゴンへの道」は、全編にユーモラスな雰囲気があって、次々に人が死んでいくわりに殺伐としていない。
タン・ロン役のブルース・リーがイタリア・ローマにやってきたのは、地上げ屋のギャング達から嫌がらせを受けている中華レストランを救うためだった。
コロッセオでのブルース・リーとチャック・ノリスの死闘や日本語に聞こえない「お前はタン・ロンか?」などで有名な作品だが、個人的にグッとくるのは、ラストシーンで生き残った味方が言ったセリフだ。
新たな依頼を受けて、次の場所に向かうブルース・リーの背中を見送りながら、こうつぶやくのである。
「銃やナイフとの戦いばかりだ。それでも彼は、たったひとりで進む。」
"In this world of guns and knives, wherever Tang Lung may go to, he will always travel on his own."
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