河島英五「時代おくれ」
「時代おくれ」 作詞:阿久悠
一日二杯の酒を飲み さかなは特にこだわらず
マイクが来たなら微笑んで 十八番を一つ歌うだけ
妻には涙を見せないで 子供に愚痴をきかせずに
男の嘆きはほろ酔いで 酒場の隅に置いて行く
目立たぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめつづける 時代おくれの男になりたい
不器用だけれどしらけずに 純粋だけど野暮じゃなく
上手なお酒を飲みながら 一年一度酔っぱらう
昔の友にはやさしくて 変わらぬ友と信じ込み
あれこれ仕事もあるくせに 自分のことは後にする
ねたまぬように あせらぬように 飾った世界に流されず
好きな誰かを思いつづける 時代おくれの男になりたい
阿久悠は、いい詩を書くと思う。僕はひそかに上の詩のような人間になりたいと思っている。彼は小説なんかも書いていて、一番好きな作品は「瀬戸内少年野球団」だ。いつか紹介したい。
歌手の河島英五さんは残念ながら、2001年に48歳で亡くなった。人間臭い歌を歌わせたら、これほど様になる人もいなかったと思う。
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