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2005年11月30日 (水)

オー・ヘンリー「賢者の贈り物」

ある貧しい夫婦がいた。そしてクリスマスの日。

夫は、妻にプレゼントを買ってやりたかった。だから祖父からの形見である金の時計を質屋に売って、美しい長い髪を持つ妻のためにくしを買った。

妻は、夫の自慢の時計には鎖がないのを知っていた。だから、唯一の自分の財産である長い髪を売った。そして、夫の時計につける鎖を買った。

結局、二人の贈り物は、お互いに使えないものになったけど、二人は感謝し合って、愛を深めたのである。

オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」。

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2005年11月26日 (土)

「はれときどきぶた」、「ズッコケ三人組」シリーズ

子供時代に家で過ごしたことを想うとき、まず思い出すのはNHK「みんなのうた」で、一番好きだった曲は「北風小僧の寒太郎」だ。ちょっぴりさびしいところが好きだった。あと「ポンキッキ」の歌の中では、「ホネホネロック」をよく覚えている。

テレビを見ないときは、本を読んでいた。一番面白かったのは「はれときどきぶた」だ。日記に書いたことが、次の日に実際に起こるという話しで何回も読んだ記憶がある。ズッコケ三人組シリーズもよく読んでいた。とくにお化け屋敷とかそんな話のときは必ず読んでいた。世界文学全集で一番好きだったのは「ロビンソークルーソー」(僕たちは、そう呼んでいた)。シートン動物記だったら、前にも紹介した「オオカミ王ロボ」。とてもかっこいい男(:オス)に見えた。伝記ものなら「発明王エジソン」が、アルバイトをしているところとかは面白かった。

よい物語は、次の時代にも伝えてゆきたい。

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2005年11月23日 (水)

チャップリン「独裁者」

ダブダブのズボン、でかい靴、山高帽にステッキ、現代の喜劇や映画の土台を築いたチャールズ・チャップリン。今回は「独裁者(:原題は”The Great Dictator”)」を紹介したい。彼はこの映画の中で、ユダヤ人の床屋と独裁者ヒンケル(ヒットラーがモデル)の二役を演じる。まったく違う世界の二人だが背格好や顔が瓜二つ。最後は独裁者と間違えられた床屋が軍隊の前で演説を行うことになる。独裁者を批判した伝説の「世紀の6分間」 は始まる・・・

I'm sorry,but I don't want to be an emperor. That's not my business. I don't want to rule or conquer anyone. I should like to help everyone-if possible-Jew,Gentile-black men-white.

すまないが、私は皇帝になんかなりたくない。関わりたくもない。私は誰も支配したくないし、征服したくない。私はみんなを救いたい。ユダヤ人も異教徒も、黒人も白人も。

・・・こんな感じで始まる。映画を観たのはずっと前なので文が正確かどうかはわからない。彼の絶対平和の考えはスクリーンを通して世界中に伝わった。

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2005年11月18日 (金)

フィリッパ・ジョルダーノ

シチリア島生まれ、イタリアのソプラノ歌手。(生まれた年は、たしか1974年僕と同じだ)透き通った声でテレビのCMでもおなじみ。歌劇で使われるようなクラシックばかりでなくポップなんかも歌っている。

好きな曲・・・それまでに聴いてきたハバネラの「カルメン」は、近づくと焼けどするくらい激しく情熱的なものが多かったが、彼女の「カルメン」は聴く者をいやしてくれるだろう。他には、なんと言っても「アヴェ・マリア」がよい。特別に個性的なものではないかもしれないが、なんとなく青い空を流れる雲を見ているようでいい気分になる。

これからはあまり興味のなかったオペラも観てみようと思った。

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2005年11月15日 (火)

きむら ゆういち「あらしのよるに」

ある嵐の夜、雨を避ける小屋の中で出会った二人、いやニ匹・・・暗闇の中で、オオカミとヤギは仲良くなった、お互いは気付くことなく再開を誓った。

 

本来なら仲良くなってはいけない、なれない二匹の友情を描いた童話の名作。敵同士の家系の二人が愛に悩むシェイクスピア作「ロミオとジュリエット」を彷彿とさせる。映画化もされたベストセラー・シリーズの第一巻。(いまのところ7巻くらいまで出ている)

 

ときどき友達のヤギがおいしそうに見えたりするのに苦しむオオカミは、むかし見た「トムとジェリー」の話で、ジェリー(ねずみ)の死を悲しむトム(ねこ)を思い出してしまった。ときどき、トムとジェリーが仲の良いエピソードがあった。

 

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2005年11月11日 (金)

小松左京「日本沈没(上・下巻)」

日本をパニックにした超大作。

スケールの大きい物語に緻密なデータの積み重ねによって真実味を持たせたSFの傑作。地球の変動によって日本という国が消滅していく過程が恐ろしいほどに細かく描写されている。そして【下巻】では、国を無くした人々がどのような運命をたどるのか描かれている。

人間が観測を始めてたかだか何百年の周期で50億年近い歴史を持つ地球の性質を語ることはできないという言葉は名言だ。

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2005年11月 7日 (月)

ハンク・モブレイ「DIPPIN'」

二十歳のとき僕は、大学を辞めて、移住を目指してカナダに向かった。そのとき親しい仲間が僕を送り出してくれた曲がこのアルバムに入っている「DIP」だった。たとえが悪いかもしれないけれど、ドリフなんかのコントのオチで使われそうなかんじなのだ。僕は二度と日本には戻ってこれないだろうという悲壮な決意があったにもかかわらず、笑いながら日本を発つことができたのは、この曲によるところが大きい。

僕が青春時代をふりかえるとき、かならず思い出す。

ハンク・モブレイは同じサックス奏者のジョン・コルトレーンの近寄りがたい厳粛さとは対照的で「下町」的な親しみやすさがある。

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2005年11月 5日 (土)

ライフ・イズ・ビューティフル

アカデミー主演男優賞、外国語映画賞、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞したイタリア映画。監督・脚本・主演は、ロベルト・べニーニ(アカデミー賞受賞のとき椅子に飛び乗ったりして大騒ぎしていたシーンは鮮明だ)。

陽気なユダヤ系イタリア人の青年が恋をして家庭を持つ。子供も生まれ幸せな毎日だ。しかし時代は、ナチスによるユダヤ人狩りが始まっていた。ユダヤ人である彼とユダヤ人ではない妻、そして子供は強制収容所で暮らすことになる。希望のない現実の中で子供を絶望させないように、死に物狂いで「うそ」をつく父親の姿には心を打たれる。

小さな花や水溜りに写る空に感動できた人たちだけが強制収容所から生き延びたという話は有名である。

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2005年11月 4日 (金)

「おーいでてこーい」星新一傑作集

ショート・ショートの天才 星新一の傑作。

「ショートショート」というジャンルがある。SFに分類されるが、一つのはなしがとても短くて最後に「あっ」と驚くどんでん返しで終わる。星新一さんは、そのジャンルで秀でた才能を発揮して不動の地位を持っている。

この本は、とても簡潔でさわやかなので、病気のときとかに読みたい。個人的に最高傑作だと思っている「おーいでてこい」や気に入っている「午後の恐竜」なんかが選ばれていて、おすすめしたい。

もしも、ある日とても深い穴を発見したら、そこから物語が始まる・・・さてさて、どんな展開が待っているのだろうか?

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2005年11月 2日 (水)

コミック35巻「ドラえもんに休日を!」

多くの世代に支持され、僕らに夢と希望を与えてくれた「ドラえもん」。だいたい笑えるパターンなのだけど、ときどき感動させる話がある。今回は、僕が一番好きなはなしを紹介しよう。コミック35巻「ドラえもんに休日を!」というタイトルだ。

・・・ある日、いつも迷惑をかけてばかりいるのび太が、ドラえもんに一日休暇をやることにした。最初は心配だったドラえもんも、困ったときにこれを押せば戻ってくると「呼びつけブザー」を置いてデートに出かける。

その日、のび太はいろいろとつらい状況に出会うのだが、がんばってブザーを押さないようにしていた。なんとか、のび太にブザーを押させようとイジワルするジャイアンとスネオから逃げ切ったのび太は、今度はとなり町のガキ大将たちに捕まる。

今度こそ、困ったのび太がブザーを押すのではないか?

だが、ボコボコにやられるのび太は、休日を楽しむドラえもんを呼ばないように、ブザーを自分の手で壊したのだ。物陰から一部始終を見ていたジャイアンとスネオは、そんなのび太に感動して、ケンカに加勢する。

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