ミヒャエル・エンデ「モモ」
「ゆとり」って大切だよね。時間に追われて一生を終わりたくないよね。
さて、今回紹介する「モモ」。もじゃもじゃ頭の少女と時間泥棒たちとの対決を描いた作品。原作者は、ドイツ文学賞受賞者で本の挿入画も描いているミヒャエル・エンデ。彼の作品では、映画化された「ネバー・エンディング・ストーリー」も有名だ。(エンデは、映画の方にかなり不満があったことでも有名だね・・・)ちなみに彼の父親は、シュール・リアリズムの画家 エドガ-・エンデ。
主人公のモモは、聞き上手だ。様々な人間、動物、植物、そして”静寂の声”にさえ耳を傾ける。「ゆとり」の時間を奪われてしまった人々の生活はなんて味気ないものなのだろう。はたしてモモは、灰色の男たちから朝から晩まで仕事に終われる人々に「ゆとり」の時間を取り返すことができるだろうか?
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント